体組成計(体脂肪計)の比較レビュー ~ 縦置き保管に注意!「0kg補正」の落とし穴?

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夏に向けて暖かい日が続く毎日。雑誌やテレビでもダイエット特集が取り上げられ、自分のお腹周りも気になってくる季節。

無理なダイエットではなく、食事と運動のバランスをとりながら体型を変えていこう。

ということで、体重だけでなく体脂肪や筋肉量などを計測できる体組成計について、各社から発売されている代表機種を比較してみました。

候補は

使い方としては日々の健康管理がメインなので、あまり特別な機能は必要条件として考えず、2015年6月7日時点で価格.comの「体脂肪計・体重計」カテゴリ、満足度ランキングに掲載されている上位3機種について比較してみることにしました。

価格.com「体脂肪計・体重計」カテゴリ、満足度ランキング(2015年6月7日時点)

1位:パナソニック EW-FA13-VP [ビビッドピンク]

2位:タニタ インナースキャン50 BC-313 [メタリックレッド]

3位:オムロン カラダスキャン HBF-252F-R [レッド]

比較表

製品名 タニタ
インナースキャン50 BC-313
オムロン
カラダスキャン HBF-252F
パナソニック
体組成計 EW-FA13
体重表示 100kgまで50g単位
150kgまで100g単位
50g単位 100kgまで100g単位
136kgまで200g単位
体脂肪率 0.1 %単位
対象年齢:6~99才
判定:やせ/-標準/+標準/軽肥満/肥満
0.1%単位
体脂肪率判定(12段階)
0.1%単位
5.0~75.0%の範囲で測定
皮下脂肪率 × × 5.0~60.0%
内臓脂肪レベル 0.5レベル単位
対象年齢:18~99才
判定:標準/やや過剰/過剰
内臓脂肪レベル(1~30)
内臓脂肪レベル判定(9段階)
1~30(0.5単位)
基礎代謝(kcal/日)
BMI
筋肉量 100 kgまで 50 g単位、100 kg以上 100 g単位
対象年齢:6~99才
判定:少ない/標準/多い(18~99才)
× ×
筋肉レベル × × 1~10(1単位
骨格筋率 × 骨格筋率(0.1%単位)
骨格筋率判定(12段階)
骨レベル表示1~10(1単位
推定骨量(kg) 100g 単位
対象年齢:18~99才
× ×
体年齢(才) 1歳単位
18~99才
1歳単位 1歳単位
18~80才
体幹バランス年齢 × × ×
体水分率 × × ×
通信機能 × NFC通信、USB通信
(通信トレイ別売)
×
電池 単4形乾電池×4 単4形乾電池×4 単4形乾電池×4
メモリ 前回値表示 前回値表示 過去との比較が可能
・前回値
・1、2、3週間前
・1、2、3、6、12ヵ月前
サイズ 幅316×高さ27×奥行217(mm) 幅327×高さ30×奥行249(mm) 幅250×高さ26×奥行220(mm)
重量 約1.6kg(電池含む) 約1.7kg(電池含む) 約1.2kg(電池除く)
0kg補正 補正不要
(測定時に自動補正)
補正必要
(測定前に補正操作+5秒待ち)
補正必要
(平らな床に置いて20分)

基本的な機能は?

まず気になるところは測定精度。体重表示が50グラム刻みのもの(タニタ BC-313 、オムロン HBF-252F-R )と100グラム刻みのもの(パナソニック EW-FA13-VP)があります。体脂肪率やその他の体組成表示も同様に表示刻みの違いがあります。

そもそも体組成計に体を乗せるだけで体組成をはかることができるのは、身長や年齢、性別などの情報と、体重とからだの電気抵抗値(インピーダンス)という情報などを使って推定する「生体電気インピーダンス法」という手法を応用しているからだそうです。

●生体電気インピーダンス法

生体電気インピーダンス法とは、からだに微弱な電流を流し、その際の電気の流れやすさ(電気抵抗値)を計測することで体組成を推定する方法です。「脂肪はほとんど電気を流しませんが、筋肉などの電解質を多く含む組織は電気を流しやすい」という特性を利用します。 からだの中で電気を通す組織である筋肉組織は、その太さ(断面積)により電気の通りやすさ(電気抵抗値)が異なります。断面積が大きいほど電気抵抗値が低く、断面積が小さいほど電気抵抗値は高くなります。電気を通して判明した電気抵抗値と、予め入力された身長から筋肉組織の長さを割り出し、太さと長さを組み合わせることで筋肉量を計算しています。ここで割り出された筋肉量と測定した体重、予め入力された情報とたくさんの統計データから、どれだけの脂肪がからだについているのかを推定しています。

上記の原理を利用すると、身長と体重が同じでも脂肪の多い人と少ない人では、からだの電気特性に下記のような違いがあることが分かります。

・脂肪の多い人(筋肉の少ない人)⇒電気抵抗値が大きい

・脂肪の少ない人(筋肉の多い人)⇒電気抵抗値が小さい

この電気抵抗値の違いをもとに分析を行っているので、乗るだけで(体重と電気抵抗値:インピーダンスをはかることだけで)体組成を導き出すことが出来るのです。

引用元【体組成計の原理|健康のつくりかた|タニタ】:
http://www.tanita.co.jp/health/detail/37

この生体電気インピーダンス法での体脂肪率測定については各所で誤差の問題なども取り上げられています。あくまでいくつかの情報から導き出される推定値なので、この誤差はある程度仕方ないことでしょうか。各機種の計測結果のばらつきなどもあるようで、特にスポーツやエクササイズなどで、特定の部位(腕の筋肉や腹筋など)に集中して筋肉量や体脂肪の変化があった場合、計測方法の違いによる影響がより大きく出てしまうようです。ただ、日々の健康管理であれば、どちらかというと同じ機材、同じ測定方法でその変化を追っていくことが大事だと思われるので、今回この測定精度についてはあまり重視しないことにしました。

また、その他の特徴的な機能についてですが、オムロン HBF-252Fにはスマートフォン(Android)/PCとの連携機能がついています。ちなみに他メーカーでもiPhoneやAndroidのスマートフォンと連携する体組成計をリリースしています(タニタ InnerScan DUAL RD-900・RD-901、パナソニック EW-FA43など)が、今回の比較対象よりも高い価格帯でのラインナップとなっており、今回比較対象となる機種では対応していませんでした。

スマートフォンとの連携を重視する場合にはこれらの項目も検討の余地がありますが、オムロン HBF-252Fの連携機能である「ウェルネスリンク」は、専用クラウドサービスへの新規登録が必要なことと、現在自分が使い慣れているアプリには対応していなかったため、この項目も重視しないことにしました。

決め手は?

結局今回の検討にあたって大きな測定機能の違いは見当たらず、決め手はやっぱり価格かな?と思いましたが、細かな使い勝手の違いも比較したいと思い、各社のWebサイトで公開されているマニュアルを読み比べてみました。

そこで、Webサイトでの製品紹介ページではあまり大きく取り上げられていないある記載に気付きました。

「0kg補正」という機能です。

パナソニックのBC-313、オムロンのHBF-252Fは、未使用時の保管の際に、本体を立てかけて収納したり上にものを乗せたりせずに、平らな床に置きっぱなしにするようマニュアルに記載されています。

これは、体重計の計測誤差をなくすために定期的に体重測定のスタートを0kgに補正する機能がついているためで、もし立てかけて保管していた場合、補正せずに計測すると結果に1kg前後の誤差が発生してしまうこともあるとのこと。そのため、縦置きした後に使用する際には0kg補正の作業が必要になるようです。補正の手順はオムロンでは電源のON/OFFの再起動手順後、5秒間の待ち時間。パナソニックではなんと床においた状態で20分放置しろ、とマニュアルに記載されています。(おそらく20分サイクルで自動補正が実行されるため)

一方でタニタの BC-313は、立てかけて保管していても計測に問題が無いような補正手法を採用しています。これにより他の2機種と異なり、立てかけて保管しておき、床に置いてすぐに乗った場合でも誤差が少ない測定ができるとのこと。

縦置きで収納する環境であればパナソニック、オムロンは少し面倒。各社とも乗るだけで即座に計測を開始する機能をアピールしていますが、実際は縦置きで保管する場合、この機能に大きな制限があるようです。

ここが今回の比較の決め手となりました。

自宅では本体を洗面台の横の隙間に縦置きで収納する予定のため、最終的に縦置き保管で快適に使えると思われるタニタを選択しました。

結論

今回の決め手

縦置きするなら・・・タニタ一択

今回は縦置き保管で快適に利用できる機種ということで選択肢が絞られてしまいましたが、他にも各メーカーそれぞれ特色ある機能を揃えています。今回の決め手はひとつの例として、比較検討してみてはいかがでしょうか。

2015年7月20日追記:

タニタ インナースキャン50 BC-313 を購入しました。

タニタ体脂肪計 インナースキャン50 BC-313が届いたのでレビュー
以前の記事で取り上げた体組成計「タニタ インナースキャン50 BC-313」について、今回は実際使用した上での使い勝手や機能についてレビューします。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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