自動操縦の次世代ドローン「LILY」と「PHANTOM 3」「Bebop Drone」を比較

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ニュースなどでも取り上げられ、この後の動きが気になるドローン市場。
その中でも2015年5月に海外で発表され、現在予約受付中のドローン「LILY」は、これまでのドローン/クアッドコプターにはない使い方を提案し、ドローンの可能性をさらに広げるデバイスとして注目を集めています。

ドローンの楽しみ方を再構築した「LILY」。現在発売中のドローンとは何が違うのか、比べてみました。

比較表

比較対象は10万円前後の価格帯の代表モデルである「PHANTOM 3」、「Bebop Drone」としています。

メーカー名 LILY パロット DJI
本体 LILY Bebop Drone
スカイコントローラー
セット
PHANTOM 3 PROFESSIONAL
メーカー紹介 URL https://www.lily.camera/ http://www.parrot.com/jp/products/bebop-drone/ http://www.dji.com/ja/product/phantom-3/
種別 ドローン ドローン ドローン
価格 (2015/6/24)
(価格.com最安値)
予約購入:$499ドル (約\60,000)
発売後:$999ドル (約\120,000)
¥127,387 ¥175,000
カメラ付属
画質(解像度) 動画:1920×1080
(Full HD)
1,200万画素の静止画撮影
動画:1920×1080
(Full HD)
写真:4096×3072
4096×2160
(4K)
ネットワーク範囲(最大)
(操作可能距離)
水平距離:1.75m~30mの範囲を自動追従
垂直距離:1.75m~15mの範囲を自動追従
2,000m 2,000m
最大稼働時間 20分 22分 23分
充電時間 2時間
重量 1.3kg 420g
(バンパー/バッテリー込)
1280g
(バッテリープロペラ込)
通信方式 未公開 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
2.4GHz, 5GHz
(MIMO)
(5GHzは屋内飛行のみ)
2.400 GHz-2.483 GHz
大きさ
(全長x全幅x全高)
261 x 261 x 82mm 330 x 380 x 36mm
(バンパー装着時)
対角線サイズ 590mm
対応アプリ iOS、Android
(設定変更、コンテンツ編集アプリ)
iOS 7.0以降
Android 4.0以降
iOS 8.0以降
Android 4.1.2以降
操作 専用追跡装置(Tracking Device)
を使った自動操縦
スマホ + 専用送信機 スマホ + 専用送信機
モニター
ロケーション認識 GPS GNSS
(GPS + GLONASS)
GNSS
(GPS + GLONASS)
スマホ/タブレット対応
FPV飛行 × (自動操縦)
カメラ角度
(視野角94度)

(視野角180度)
CF ヘッドレスモード × (自動操縦)
OPAR オートリターンモード
防水(防塵防滴)
(IEC規格:IP67/防塵6級、防水7級)
× ×

そもそも何が違う?

ドローンは主に空中からの映像撮影(空撮)に利用されていますが、LILYはこの「空撮」による「自撮り」に特化したドローンと言えます。

まずLILYには操縦をする、という概念がありません。

飛行したLILYは、自動的に自分(撮影者)を追跡し、自分を被写体に撮影をします。
自分が動けばその動きに合わせて距離を保ち撮影し続けるため、ドローンを操縦してカメラを向ける、という操作自体が必要ありません。

LILYには専用のトラッキングデバイスが付属しており、これを自分の身に着けておくことで、LILYとトラッキングデバイスが通信し、一定距離を保って常に自分を追跡してくれるという仕組みを実現しています。
トラッキングデバイスは直径6cmの小さなドラ焼きのような形をした装置で、ポケットに入れたり、付属のリストバンドを使って腕に装着することができるようになっています。

ラジコンのような操縦はできませんが、トラッキングデバイスにはシンプルな操作ボタンがついており、自分との距離(水平、垂直)を変えたり、障害物にぶつからないように、一時的にその場にLILYをホバリング(停止飛行)させたりすることができるようです。

空中に放り投げて飛ばす

飛行開始、停止の操作も独特です。

ラジコンのように地面においた状態から飛行を開始するだけでなく、何と手に持ったLILYを空中に放り投げるだけで自動的にプロペラを始動。センサーによる姿勢制御を自動で行いその場にホバリングの状態で待機します。

また、停止の際も着陸をさせず、自動的に自分の手に取れる距離まで戻ってきたLILYを手に取ることで回収ができるようになっています。
LILYの本体は防水処理がされており、水に浮かぶようになっているため、水上に浮かべた状態から離陸させることもできるようです。

これらの機能はスノーボード、カヌーやランニングなどのスポーツ撮影において、個人で手軽に空からの自分撮りを楽しむためにはうってつけの機能といえます。
ちなみに海水も防水機能上問題ないとされています。

飛行中はトラッキングデバイスを持つ被写体を一定距離を保ち追跡、撮影します。最高速度は時速40kmとされているので、一般的なスポーツであれば十分追従できるスピードではないかと思います。

飛行時間、使用時間

LILY本体にはリチウムイオンバッテリーが内蔵されており、飛行時間は最大20分。充電時間は付属する10Aのアダプタを使用して2時間とされています。
飛行時間については「PHANTOM 3」「Bebop Drone」ともに20分前後となっているため、現行のドローンと大差ない仕様となっているようです。

トラッキングデバイスも同じくリチウムイオンバッテリーが内蔵されており、microUSBからの充電で4時間の使用ができるとされています。
また、付属するリストバンドは防水ケースとしての仕様が謳われているため、トラッキングデバイス自体は防水性がないと思われます。そのため、ウォータースポーツなどではこのリストバンドを必ず使用する必要がありそうです。

構成物は

「PHANTOM 3」「Bebop Drone」などの既存のドローンには専用送信機(コントローラー)が用意されているものがあり、セット販売や別売りなどのラインナップがありますが、LILYにはラインナップは1つのみで、同梱物もLILY本体、トラッキングデバイス+リストバンド、充電アダプタ、microUSBケーブル、マニュアルのシンプルな構成となっています。

使い方は

詳細な情報はまだ公開されていませんが、トラッキングデバイスの構造やLILYサイトのFAQなどからある程度読み取ることができます。

まず操作については前述の通り、コントローラーによる自由な操縦は行えず、自分との追従を基本とした操作を行うようになっています。
トラッキングデバイスには上下左右および中央の5つのボタンがついており、このボタンを使用して「後ろから撮る(Follow)」「前から撮る(Lead)」「周囲を回りながらとる(Loop)」などの指定を行うことができるようです。
なお、障害物の自動回避機能などはなく、進路上に障害物などがある場合、停止操作を行うことでその場にホバリングさせ続けることができるようです。

また、LILY本体の充電が低下した場合にトラッキングデバイスを振動させて通知することなどができるバイブレーション機能も内蔵されています。

撮影性能は?

1080pFullHD、60FPSでの動画撮影、音声録音が可能。画質が落ちますが、720pでのスローモーション撮影も可能となっています。ジンバルはなく、デジタルによる映像補正によって映像のブレを除去する処理を行います。また、ジンバルや外付けのカメラを別途自分で増設することなどはできないようになっています。

撮影中の映像はアプリとの連携により、スマホを使ったモニタリング(撮影状況の確認)が可能。ただしあくまで確認用のため画質は低く、リアルタイムで高画質映像を楽しむようなものではないようです。

価格、購入方法は?

LILYは2015年9月現在は未発売で、予約受付中となっています。
すでに期限を過ぎていますが、2015年6月15日までに予約をされた方には2016年2月から、それ以降に予約をされた方は2016年5月から発送が開始されるそうです。

ちなみにLILYはアメリカのスタートアップ企業で、日本国内での販売などは行っていないため、日本で入手したい場合はLILYサイトから注文を行い、ドル建ての支払い、アメリカからの海外配送での購入となります。

価格についてですが、2015年9月現在は予約注文(Pre-order)期間とされており、この期間中に注文を行えば699ドル(約60,000円)、予約注文が終了したあとは999ドル(約120,000円)での販売となっています。

今後の可能性に期待

これまでのドローンと比較して、自撮り+空撮に徹底的に最適化されたLILY。

操縦の自由度などは低くなっていますが、ドローンで自撮りをする際、コントローラーを握った自分ではなくアクティブな自分の姿をそのまま映像に収めることができる点は、個人系のスポーツを楽しむ方には魅力的な選択肢となります。

エクストリーム系のスポーツや野外のアクティビティ撮影ではGoProが大ヒットを記録しています。
LILYもGoProなどの小型カメラのようにスポーツに特化した撮影や、トラッキングデバイスの使い方によって思いもよらない撮影方法が今後続々と出てくるのではないかと期待されます。

ドローンの新たな可能性を提案するLILY。
世界で羽ばたく日が待ち遠しいです。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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