USJのチケットが使えない!転売チケット無効化によって転売屋が消える未来

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ユニバーサルスタジオジャパン (USJ) が、転売屋によって転売、購入されたチケットを無効化したというニュースがありました。

「ウィザーディング ワールド オブ ハリーポッター」エリアをはじめ「スパイダーマン」「ジュラシックパーク」「バックトゥーザフューチャー」など、家族で楽しめるアトラクション満載で大人気のUSJ。大人気アトラクション「ハリーポッター アンド ザ フォービドゥン ジャーニー」では連日2時間以上の待ち時間はあたりまえ。USJでは優先搭乗ができるエクスプレスパスが有料で発売されているため、これらがオークションサイトなどで高値で取引されています。

今回使われたチケット転売抑制の仕組み

今回の転売チケット無効化の流れは以下の通り。

  1. ユニバーサルスタジオジャパンが転売チケット (再版されたチケット) を無効化すると発表
  2. 同時に転売を行っている個人、業者に対しチケット無効化の警告文を送付
  3. 対象のチケットを実際に無効化
  4. 無効化の後に転売したチケットは当然使用できない
  5. 転売を行った側は「使用できないチケットを売った」ため、刑法の詐欺罪に問われる

警告文には、チケット無効化を行う旨と合わせて、無効化チケットの販売行為が詐欺罪にあたる旨と、購入者への返金を促す内容になっていたとのことで、この対策により、転売元から無効化チケット購入者に対し7割~8割の返金が行われたとのこと。

実際に購入してしまった入場者もいたようですが、ほとんどが無効化されたことを分かっていて持ってきたとのこと。トラブルも少なかったようで、チケット転売の抑制対策として有効な実績となったようです。

チケット転売で利益を得る人たち、ダフ屋とは

今回の無効化対策を行う対象となったのは、主にインターネットのネットオークションサービスなどを介して販売されるチケット転売行為です。このチケット転売行為は広義でダフ屋とも呼ばれます。

ダフ屋とは、主に鑑賞券、入場券などのチケットを転売目的で入手し、本当にそのチケットを欲しがっている人たちに売りさばく人や業者をいいます。その多くは利益目的のために、高額で買い取ってもらえる「限定発売」「人気の公演」「人数制限」などの希少価値の高いチケットを目当てにされます。

代表的なものは「ディズニーリゾート(ディズニーランド/ディズニーシー)」「三鷹の森ジブリ美術館」「新幹線や特急券の限定乗車券」「コンサート、演劇などの公演」「サッカー、野球などのスポーツ観戦」や今回の「ユニバーサルスタジオジャパン」などがこの転売行為に取り沙汰されています。

本来なら適正価格で手に入るチケットも、これらの転売、ダフ屋行為により大量に買占めされることで、希少価値が高まることによる価格の高騰化が問題視されています。

副業じゃなくて、立派な条例違反 (犯罪) です

こういった転売行為をお小遣い稼ぎ感覚でやっている人もいます。『副業で稼ぐ!』などと言って学生や主婦が時間の合間に転売行為をやっているケースも多いようです。

この手の話題では、お金の稼ぎ方に対して「きれい」や「汚い」といった視点で議論されることもありますが、今回の話はきれいなお金とか汚いお金とかそれ以前の問題であることに気づけます。お笑いです。

ダフ屋行為は迷惑防止条例、物価統制令で明確に禁止されています。

東京都の場合「六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金」常習として行った場合「一年以下の懲役又は百万円以下の罰金」が法定刑となっています。逮捕者の例も多くあります。

  • 2005年2月に、NHKのファミリーコンサートのチケット類を転売目的で購入した者が逮捕されている。
  • 2002年・2009年に、三鷹の森ジブリ美術館のチケット類およびその引換券をコンビニエンスストアにおいて転売する目的でチケット類を大量に購入した人物がそれぞれ逮捕されている。
  • 2007年4月、アメリカの女性歌手であるビヨンセのコンサートチケット類を転売目的で購入した男が逮捕されている。
  • 2008年に、JRの人気夜行快速「ムーンライトながら」の1編成に3席しかない1人掛け席を転売する目的でチケット類を大量に購入していた人物が逮捕されている。
  • 2014年、宝塚歌劇の公演チケットなどを転売目的で購入した男が逮捕されている。
  • 2015年2月、JRの指定席券などを高値で転売した者が逮捕された。

ついでに今回の対策により、無効化チケットの販売は詐欺行為となり、刑法上の犯罪で未遂でも罰せられます。

チケットを買って売るだけの簡単なお仕事。主婦でも学生でも、サラリーマンも働きながら始められるカンタンな副業、みたいに考えてしまいがちですが、税金の問題もあるので利益が出れば当然納税も発生しますし、その利益のもとになった行為がチケット転売だとわかれば八方ふさがりですね。転売行為に詐欺行為、ついでに脱税。

たかだか数十万程度の『きれいなお金』のために人生も台無しですねぇ。

古物商が金券ショップで販売しているのはどうなの

ちなみに。古物商としての営業許可があればチケットの買い取り、販売ができます。金券ショップのことですね。

商売を考えているなら、法人として会社を設立し、古物商許可申請をすればいいわけです。お手軽に稼ぐのも工夫のひとつかもしれませんが、お粗末な転売行為が人生を台無しにしかねないのは前述のとおり。

ただ、オークションでの転売行為については現在も法的にグレーゾーンのようです。結局ネットが公共の場所となるのかならないのかを判断する裁判の例などが無いためです。

また、ポイントはもう一つ。主催者と購入者で結ばれるチケットの契約です。転売屋が利益を得る形での転売は契約違反となります

そのため、転売が成立したとしても、主催者側が契約違反として対象チケットを無効化してしまえばそれまで。今回のUSJの例を含め、コンサートチケットなどはこの契約違反を根拠に、転売チケットによる入場が禁止されています。

利益獲得を目的とした転売は健全化を

いずれにしても、転売目的でのチケット販売、要は購入した定価よりも高い金額でチケットを販売することは契約違反や条例違反に該当します。

そんな中で、転売行為を肯定するようなWebサービスもあります。インターネットでのチケット転売がグレーゾーンであることを利用したビジネスモデルで、健全化の取り組みも行っているようです。

買いたい人が買えない世の中じゃ

ちなみにチケットぴあでは転売を適正化する「定価リセールサービス」も実施されています。これは定価(=購入価格)での再版を認めるサービス。契約にも違反しないように主催者側と連携するかたちで仕組みが作られています。

利益目的ではなく、どうしても行けなくなってしまったチケットを本来行きたい人に、適正な価格でいきわたらせるための対策として有効な手段だと思います。

チケットストリートは立場上、健全化の大義名分をかざしてチケット転売を肯定、USJの対策に反対していますが、個人的にはこんな転売行為を介さずに主催者側がきっちりと利益を享受できる形がそもそも健全なのではないかと思います。

高い金額を払ってもチケットを買いたい人がいるのも事実でしょう。加熱した転売行為により空席が発生してしまうなどの問題も抱えています。それを健全化するのがリセラーの使命だというなら、ある意味自らの存在も否定していく流通の仕組みをどう変えていき利益を確保していくのか、非常に興味深い取り組みです。

転売ビジネスのグレーゾーンで利益を抜くような安っぽいサービスにはならないで欲しいところです。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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コメント

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