リモートワーク用に自宅でオフィスチェアを購入しました!前回はオフィスチェアのオススメ候補として4製品(アーロンチェア、コンテッサ、バロン、エルゴヒューマン)を選出しましたが、これらの候補に実際に試座した時の印象についてのレポートです。
リモートワークでこれから椅子の買い替えなどを検討されていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
試座して比較したオフィスチェア
リモートワークのためにもともと購入検討対象として選出したのはアーロンチェア、コンテッサ、バロン、エルゴヒューマンでしたが、バロンに関しては試座していません。また、エルゴヒューマンについては複数のラインナップがあり、それぞれを試しています。
実際に訪れた家具店では当然これら以外のオフィスチェアの取り扱いもあり、中には実際に試座してみて目移りしてしまうような魅力的なものもありましたが、結局最終的には以下の5製品からの選定に落ち着きました。
試座してわかったそれぞれの違い
店舗によって取り扱いブランドが異なるため、何店舗か今回の候補の取り扱いのあるお店を調べたうえで、複数のお店を巡る覚悟で出かけてみたのですが、ラッキーなことに初めに立ち寄った店舗で「アーロンチェア」「コンテッサ」「エルゴヒューマン(オットマン/プロ/ベーシック/エンジョイ)」の試座ができちゃいました。
それぞれの印象については以下のような感じです。
※最終的に私はエルゴヒューマンを購入したので、その他のチェアについては選ばなかった理由を中心に説明しちゃっていますが、いずれのチェアも品質面では申し分ない上、あくまで個人の感想ですのでご了承くださいませ。
ハーマンミラー アーロンチェア
もともとアーロンチェアクラシックを使って仕事をしていたため、事前のイメージもある程度固まっていたのですが、やはり実際に試座してみてアーロンチェアリマスタードもちょっとクセが強い印象が残りました。
まず着座の姿勢が限定される感じ。私は座った姿勢がお世辞にも良いとは言い切れず、足を組んだ後傾気味の姿勢が落ち着くため前傾チルトをあまり必要としません。あわせて背もたれの曲面もちょっと肩を詰められるような感覚があってどうしても「自由な姿勢が取りにくい」印象のほうが勝ってしまいます。
リクライニングもクラシック同様に固定できないようでこれもちょっと個人的には苦手でした。また、アーロンチェアには純正のヘッドレストが無いこともマイナスポイントです。
自分の体に合わせて調整できる自分専用の椅子とは言ったものの、アーロンチェアは必ずしも万人に薦められる椅子ではないというのが個人的な感想です。仕事用、特に正しい姿勢を崩さず作業に集中することに特化した器具として捉えれば最高にマッチする方もいると思いますが、一方で多少姿勢を崩したり、ヘッドレストなども使ってリラックスしたい、というタイプの方にはユルさを許容してくれない硬派なイスと感じてしまうかもしれません。
以上の理由から、アーロンチェアは実のところ使う人を選ぶオフィスチェアです。
もし万人向けのオフィスチェアとしてアーロンチェアを手放しでオススメしてくる人がいたら、ちょっと疑ってかかったほうが良いかも。と思います。もちろん品質などは折り紙付きですので、ご自身の体に合うかどうかや仕事のスタイルなども考慮してぜひ事前にしっかり試座して選んでいただきたいチェアです。
オカムラ コンテッサ
逆に、万人にオススメできる椅子をひとつ選ぶとしたら、私はこのコンテッサを挙げます。
リクライニングは座面と背面がシンクロする構造になっており、体重をかけると後方に少し沈み込む動きは体が包み込まれるような感覚があり非常に心地よいです。また、リクライニングを固定することもできるため、後傾の姿勢で固定したり体重を預けてリラックスしたりするのはこのコンテッサが一番個人的にしっくりきました。
そして驚きはスマートオペレーション。座面や背もたれを調整するそれぞれのレバー類は手が届きやすく、座ったままでも自然に調整できるように設計されておりとても使いやすいだけでなく、オフィスチェアの一般的なイメージからかけ離れたレベルの美しさがあります。
アームレストの裏側にはレバーが仕込まれていて、アームレストに自然に手を置いた状態のままリクライニング操作できるようになっているほか、座面調整も座面の少し下についたレバーをコクッと引き上げるだけで行うことができます。これらはまるでスポーツカーのパドルシフトや飛行機のリクライニングシートのようで、直感的に扱えるだけでなくインテリアとしてのラグジュアリー感も兼ね備えています。
このスマートオペレーションの洗練された作りと機能性については、個人的にアーロンチェアを超える完成度だと感じました。
一方、「万人向け」と前置きして挙げた理由には、良い意味では全科目で平均点以上の優等生、悪い意味ではどっちつかずの印象も含まれています。
コンテッサは非常に優等生で機能性もラグジュアリー感も高いオフィスチェアですが、逆に自分用に突き詰めて細かく調整していく、という使い方にはあまり向かないのではないかと感じました。
大人数でオフィスに導入するような場合であれば、包容力が広くクセのないコンテッサは恐らく社員からの不満が一番少ないオフィスチェアになるのではないでしょうか。ただ、自分のためだけのたった一つのチェアとして選ぶとなると決め手に欠ける、という印象が残ってしまいます。
エルゴヒューマン
最後にエルゴヒューマンですが、私が実際に試座してみて一番良いと思ったのがこのエルゴヒューマンでした。
エルゴヒューマンにはいくつかラインナップがあり、「エルゴヒューマン プロ」を基準に、プロにオットマンが付属した「エルゴヒューマン プロオットマン」、プロから座面のチルト機能が除外された「エルゴヒューマン ベーシック」、プロよりもデザインをシンプルに最低限の機能を備えた「エルゴヒューマン エンジョイ」などがラインナップされています。
今回試座したオフィスチェアはいずれも座る人の好みに合わせた調整機能がついています。この機能の有無に関してはどのチェアも不足はないのですが、調整できる内容が微妙に異なります。また、実際に座りながら一つひとつ試してみると、調整できる範囲にも結構違いがあり、自分にちょうど良い調整ができるかどうかが選択のポイントになります。
実際、エルゴヒューマンに試座してみて自分の体に合っているなと思ったのは後傾気味での着座姿勢の調整とアームレストの角度調整でした。
まず着座姿勢の調整について、エルゴヒューマンはリクライニングの角度調整、固定のほかリクライニングの硬さ(反発の強さ)の調整ができます。また、エルゴヒューマンの最大の特長ともいえる腰回りのランバーサポートも自然で、後傾気味の姿勢でもしっかり包み込むように支えてくれると感じました。
さらに気に入ったのがアームレスト。アームレストは高さ調整のほか、前後左右へのスライド、角度の調整が行えるのですが、この調整範囲が広く特に内側かなり角度をつけることができます。私はアームレストに肘を乗せた状態でキーボードを使いたかったのでこの角度調整の自由度はかなり嬉しいポイントでした。
そんな感じで、自分の座り方に合っていたのがエルゴヒューマン。オットマンも試してみましたが、出し入れがちょっと面倒に感じたのと、現在の作業スペース自体がそこまで広くなく、オットマンを使ってリラックスすることが難しいと思ったため除外。また座面のチルト機能も使用頻度が低そうだったため、必要最低限の機能を備えた「エルゴヒューマン ベーシック」がコストパフォーマンス面からも十分と判断しました。
エルゴヒューマン ベーシックを購入!
ということで最終的にエルゴヒューマンベーシックを購入しました。
これで快適なリモートワーク環境が完成!?
実際の使い心地などについては別途レビューしたいと思います。