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【Chrome】The Marvellous Suspenderのインストール、初期設定方法、設定項目解説

パソコン
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ここではGoogle Chromeの拡張機能である「The Marvellous Suspender(ザ マーベラス サスペンダー)」のインストール、初期設定および設定項目について日本語で解説しています。

The Marvellous Suspenderとは?

The Marvellous Suspender(ザ マーベラス サスペンダー)」は、Google Chromeやパソコン自体の動作が重くなる原因とひとつとなるメモリやCPUの使用負荷を軽減するGoogle Chromeの拡張機能(プラグイン)です。

Google Chromeではタブ機能を使って複数のWebサイトの閲覧を切り替えながら行うことができますが、バックグラウンド(裏側)で開かれているタブが動作が完全に停止されているわけではないため、たくさんのタブを開いてしまうとメモリ容量を圧迫するなどによりパソコンのパフォーマンスが低下してしまう問題などがあります。

「The Marvellous Suspender(ザ マーベラス サスペンダー)」を使うと、裏側で開かれているタブを自動的に「一時停止(サスペンド)」の状態にすることができ、これにより余計な負荷を開放してGoogle Chromeの動作やパソコン全体の動作をより快適にする(軽くする)ことができるようになっています。

一時停止中のタブは以下のようにサスペンド中であるメッセージが簡易的に表示され、画面をクリックすることでページが再読み込みされるようになっています。

プラグイン自体の動作も軽く、効果も高いため非常にオススメのChrome拡張機能です。

公開停止となった「TheGreatSuspender(ザ グレート サスペンダー)

この、「The Marvellous Suspender(ザ マーベラス サスペンダー)」は、もともと「The Great Suspender(ザ グレート サスペンダー)」という名称の拡張機能としてchromeウェブストアで無料配布されていましたが、現在この「The Great Suspender」は公開が停止されています。

TheGreatSuspender」が公開停止された理由は、この拡張機能にマルウェア(不正な悪意あるソフトウェア)の疑いがあったため、とされています。

そして「TheGreatSuspender」の代わりとして開発されたのが、今回ご紹介している「The Marvellous Suspender」です。この「The Marvellous Suspender」は、「The Great Suspender」の過去の安全なソースコードから引き継がれて開発されているほか、さらに今後安全かつ透明性の高い開発が期待されるプラグインとなっています。

The Marvellous Suspender」の開発に関する詳細については以下にもまとめていますのでご興味があればぜひご覧になってみてください。

The Marvellous Suspender」は、「The Great Suspender」の代わりとなる拡張機能として、もっとも確実で安全な後継ソフトウェアとして個人的には評価しています。

以下より、The Marvellous Suspender拡張機能のインストールと設定の手順についてご紹介します。

The Marvellous Suspenderのインストール

Google Chromeを起動して以下のサイトへアクセスします。

表示されたページの [Chrome に追加] ボタンをクリックします。

「The Marvellous Suspender」を追加しますか?』というメッセージが表示されたら [拡張機能を追加] ボタンをクリックします。

「The Marvellous Suspender」のインストールが完了すると設定画面が表示されますので必要な設定を行います。設定項目は事項で解説しています。

The Marvellous Suspenderの設定項目解説

The Marvellous Suspenderの設定画面で指定、変更が可能な設定項目について日本語で解説します。

「Suspend(サスペンド)」は「中断する」、「停止する」、「一時停止する」などの意味を持つ英語です。

ここでは原文のSuspendをそのまま「サスペンド」として表記しています。

Automatic tab suspensionセクション

ここではタブの自動サスペンド(Automatic tab suspension)に関する設定を行います。

  • Automatically suspend tabs after
    指定した時間が経過したら自動的にサスペンドする
    下に表示されたドロップダウンボックスで時間を指定することができます。
    [20 seconds(20秒)][2week(2週間)]
    [Never] を指定すると時間経過による自動サスペンドが無効になります。
  • Never suspend pinned tabs
    固定されたタブはサスペンドしない
    Chromeのタブを右クリック→ [固定] で固定表示されたタブを自動サスペンドの対象外にします。
  • Never suspend tabs that contain unsaved form inputs
    保存されていない入力フォームがページに含まれている場合はサスペンドしない
    ECの購入ページやユーザー登録ページなど、入力途中で保存されていない、送信されていないフォームがページに含まれているタブを自動サスペンドの対象外にします。
  • Never suspend tabs that are playing audio
    音声が再生されているタブはサスペンドしない
    YoutubeやSpotifyなど、音声や動画が再生されているタブを自動サスペンドの対象外にします。
  • Never suspend active tab in each window
    複数ウィンドウ表示時にアクティブになっているタブをサスペンドしない
    Chromeを複数のウィンドウで表示している際、それぞれのウィンドウでアクティブになっているタブを自動サスペンドの対象外にします。
    このチェックがオフの場合、現在アクティブなウィンドウで表示中のタブひとつ以外が自動サスペンドの対象になります。
  • Never suspend tabs when offline
    オフライン時にタブをサスペンドしない
    ネットワークに接続されていない時など、Chromeがオフラインになっている場合にタブの自動サスペンドを無効にします。
  • Never suspend tabs when connected to power source
    電源に接続しているときはタブをサスペンドしない
    ノートPCなどでバッテリ駆動ではなくコンセントに接続された状態で利用しているときにタブの自動サスペンドを無効にします。
  • Never suspend tabs with URLs from the following list
    以下のリストに入力したURLのタブはサスペンドしない
    テキストボックス(ホワイトリスト)に自由にURL(アドレス)を入力できるようになっており、ここに入力されたアドレスのページは自動サスペンドの対象外となります。
    また、テキストボックスの下にある [Test whitelist] をクリックすると、現在Chromeで開かれているタブを対象に、自動サスペンドの対象になるかどうかをチェックすることができます。

ホワイトリストの記述方法は以下のようになっています。

追加したい各ページのURLを改行で追加します。以下は個別のページを追加する例です。
https://play.google.com/music/listen
https://mail.google.com

複数のサイトをまとめてホワイトリスト化するには、URLの一部を指定することができます。
google.com

また、スラッシュの区切り記号(デリミタ)で囲むことで、正規表現を指定することもできます。
/^https:.*google.com/


Suspended tabsセクション

ここではサスペンドされたタブの表示や動作(Suspended tabs)に関する設定を行います。

  • Automatically unsuspend tab when it is viewed
    タブを切り替えて表示したときに自動的にサスペンドを解除する
    通常、サスペンドされたタブは専用の空白ページが表示されますが、このチェックをオンにすると、サスペンドされたタブに切り替えると同時にページが再読み込みされます。
  • Apply Chrome’s built-in memory-saving when suspending
    サスペンドするときにChrome内蔵のメモリ節約機能を有効にする
    サスペンドするときにChrome内蔵のメモリ節約機能が有効になります。より高いメモリ節約効果が得られる場合があります。

Chrome内蔵のメモリ節約機能を使うと、サスペンドの際にChromeの「tab discarding」機能によりタブが破棄されるようになり、大量のタブ表示を行って作業している場合に最大で500%のメモリ節約効果が得られるとされています。

ただし、この機能ではサスペンドによりタブの内容が完全に破棄されるため、再表示の際に時間がかかってしまうなどの副作用があるようです。

Chromeの「tab discarding」機能についての詳細はこちらを参照してください。
https://developers.google.com/web/updates/2015/09/tab-discarding

  • Theme
    タブの表示テーマ
    サスペンド中のタブに表示される空白ページのテーマ(デザイン)を指定します。
    [Light]・・・明るいデザイン(ライトモード)
    [Dark]・・・暗いデザイン(ダークモード)
[Light]・・・明るいデザイン(ライトモード)
[Dark]・・・暗いデザイン(ダークモード)
  • Screen capturing
    画面キャプチャ機能
    有効にすると、サスペンド中のタブにページのスクリーンキャプチャが表示されます。どんなページを表示していたのかが把握しやすくなる一方で、PCの動作が重くなる場合もあります。
    [Disabled]・・・スクリーンキャプチャを無効にします。
    [Capture top of screen only]・・・ページ上部(ファーストビュー)のスクリーンキャプチャを有効にします。
    [Capture entire page]・・・ページ全体のスクリーンキャプチャを有効にします。

画面キャプチャ機能は試験的な機能として位置づけられているとのことです。

CPU負荷やメモリの使用量が増加してしまうケースがあります。タブのサスペンドに時間がかかったり、Chromeがクラッシュするような場合は、この機能をオフにしてください。

  • Enable high quality screen capture mode
    高画質の画面キャプチャ機能を有効にする
    この項目は、[Screen capturing] をオンにすると表示されます。
    有効にすると、画面キャプチャの画質が向上します。

画面キャプチャ機能の違いは以下の通りです。

通常の画面キャプチャ機能(Enable high quality screen capture modeが無効の状態)

  • 低品質のスクリーンキャプチャ
  • 画像生成に1分以上かかる場合は画面をキャプチャしません。
  • スクリーンキャプチャの最大高さは5000pxまで

Enable high quality screen capture modeを有効にすると、これらの制限をなくし、高品質のスクリーンキャプチャが実行されます。(CPU負荷の大幅な増加やメモリ使用量の増加の可能性があります。)

Otherセクション

ここではその他(Other)に関する設定を行います。

  • Add The Marvellous Suspender to right-click context menu
    右クリックのコンテキストメニューに [The Marvellous Suspender] を追加する。
    右クリックメニューからタブのサスペンドや表示中のページの自動サスペンドの設定変更などを行うことができるようになります。
  • Sync settings with your Chrome profile
    設定内容をChromeのユーザープロファイルと同期する
    Chromeのログインユーザーの設定情報にThe Marvellous Suspenderの設定を同期します。
  • Instantly suspend when system memory gets very low
    システムメモリが大きく低下したときにタブをサスペンドさせる
    システムメモリの低下時にChromeの自動タブ破棄機能ではなく、The Marvellous Suspenderのサスペンド機能を使ってメモリ開放が行われます。

上記オプションは、Chromeによる自動的なタブ破棄機能(tab discarding)を無効にします。

このオプションを有効にすると、システムメモリが減少した際、タブがChromeにより自動破棄されるのではなく、The Marvellous Suspenderによってサスペンドされるようになります。

注意: この機能を有効にすると、タブのサスペンドが自動サスペンドの指定時間よりも早まることがあります。

Chromeの「tab discarding」機能についての詳細はこちらを参照してください。
https://developers.google.com/web/updates/2015/09/tab-discarding

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