実物大『RX-78-2 ガンダム Ver.GFT』
初代「お台場ガンダム」といえばこちら。『RX-78-2 ガンダム Ver.GFT』です。残念ながら現在は展示が終了してしまいましたが、実物大ロボットの代表格として記録にも記憶にも残る作品となっています。
2019年に向けて、実物大の『ガンダム』を実際に動かすというプロジェクトが始動したとのニュースが話題になりました。これは「機動戦士ガンダム」誕生40周年に向けて、一般社団法人ガンダムGLOBAL CHALLENGE という組織が推進しているプロジェクトです。
このプロジェクトは2019年~2020年のガンダム誕生40周年に向けて進行したものですが、2009年のガンダム誕生30周年を記念して作られたのが、この「お台場ガンダム」こと「RX-78-2 ガンダム Ver.GFT」です。
公開されたのは2009年。お台場の『ダイバーシティ東京プラザフェスティバル広場』での展示が有名ですが、初めて公開されたのは現在のダイバーシティ東京ではなく、同じお台場地区内の都立潮風公園。ガンダムが初めて大地に立った場所がこの潮風公園です。
当時のイベント名は『GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト~「ガンダム 緑の大地に立つ」~』
私もこの時にもお台場ガンダムを見に行きましたが、木々の間から上半身をのぞかせるガンダムの姿をゆりかもめの車内から見た時の興奮が忘れられません。
ちなみに「緑の大地」といってますが、当時あまりにも来場者数が多かったため、ガンダム周辺の地面が踏み荒らされてしまい、公開初日に青々と茂っていた草花は数日後まっ茶色の大地になっていました。
このガンダムはその後、ガンプラの聖地であるバンダイプラモデル工場がある静岡市に移設され、しばらく展示された後またお台場に戻り、その後ダイバーシティ東京に設置されています。
このガンダムにはいくつかギミックが施されており、何時間かおきに頭部が稼働したり、胸のダクトから蒸気が噴出したりする演出などが行われていました。また、夜間はライトアップされ、ダイバーシティ東京プラザの大型ビジョンを使った映像イベントなども実施されました。
実物大『RX-78-2 ガンダム Ver.GFT』はどこで見られる?
お台場の『ダイバーシティ東京プラザフェスティバル広場』に設置されていましたが、2017年以降は非公開となっています。
過去には、ダイバーシティ東京内の『ガンダムフロント東京』には1/1コアファイターも展示されていましたが、こちらも現在は非公開となりました。
また、近隣の『日本科学未来館』には Honda が開発したヒューマノイドロボット「ASIMO(アシモ)」の展示、実演が行われています。スーパーロボットにも通じるロボットやアンドロイド技術の展示などもあるので、お台場訪問の際はこちらもおすすめです。
実物大『RX-78-2 ガンダム Ver.GFT』関連リンク
- 台湾人開発者、6階ビル相当の巨大「ガンダム」を歩かせる計画のメンバーに=誕生40周年迎える2019年に向け、夢の挑戦―追加アイデアも募集
- RG1/1 RX-78-2 ガンダム Ver.GFT|フロアガイド:ガンダムフロント東京
- 日本科学未来館 (Miraikan)
余談:等身大ガンダムのその後
この『RX-78-2 ガンダム Ver.GFT』ですが、最終的には解体され、現在ではもう実物を見ることはできません。
2017年3月5日にダイバーシティお台場で展示を終了した等身大ガンダムは、ガンダム40周年に向けた「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」での企画検証・参考用に使われたとされています。
そして、ガンダム40周年を迎えた2019年から2020年にかけて行われた「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」にて、この「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」でつくられた横浜の施設「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」が公開されました。
実物は無くなってしまいましたが、等身大ガンダムのスピリットは、2020年に公開された横浜の動くガンダム「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」へと受け継がれています。
番外編:エキスポシティの『ガンダム vs ザク』立像
『実物大 or 等身大』のガンダムではありませんが、2015年11月19日に万博記念公園にオープンした大型複合施設、エキスポシティ (EXPOCITY) にもガンダムの巨大立像があります。
これは同施設内の店舗「ガンダムスクエア」の前に展示されており、ガンダム1体の直立のモデルではなく、ガンダムとシャア専用ザクとが戦うジオラマ風の立像となっています!
実物大と比べたら小さなモデルかもしれませんが迫力は十分!ビームサーベルを両手持ちで切り下ろすガンダムと、それをヒートホークで受けるシャアザクの鍔迫り合いが見事に再現されています。
展示場所はららぽーとEXPOCITYへの入り口付近の開けた場所のため、絶好の記念写真ポイントになっています。
また、ガンダムスクエア店内では「ガンダムvsシャアザクライス」や「百式 オムライス 大阪Ver.」などのガンダムをモチーフとしたオリジナルメニューが楽しめるカフェもあり、さらに、アニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のガンダム・バルバトスの1/10サイズの立像も展示されています
イベントやグッズ販売も充実しているとのことで、大阪を訪れる際にはぜひ足を運びたいスポットです。
『ガンダム vs ザク』はどこで見られる?
万博記念公園にオープンした大型複合施設、エキスポシティ (EXPOCITY) 内、ガンダムスクエア正面に展示されています。
『ガンダム vs ザク』の住所/地図
ららぽーとEXPOCITY
〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園2−1
日本最大級 大型複合施設 EXPOCITY-エキスポシティ-
『ガンダム vs ザク』関連リンク
実物大『ザク(ザクヘッド/上半身)』
実物大『ザクヘッド』は、機動戦士ガンダムシリーズに登場するモビルスーツ「ザク」をモデルとした実寸大のロボットモデルです。
ただし、こちらのザクヘッドについては全身を再現したものではなく、等身大ザクの頭部や上半身のみが実寸大で再現されたものとなっています。
那須ハイランドパークでの展示
実物大ザクは過去に那須ハイランドパークで開催された「機動戦士ガンダム」特別展にて展示されました。
那須ハイランドパークでは例年「ガンダムワールド」などの企画展名で「機動戦士ガンダム」とのコラボ展が開催されており(注:2016年以降は開催されていないようです)、このザクヘッドなどの原寸大モデルや1/10スケールの巨大なジオラマ展示などが行われていました。
過去に展示された例としては2011年に「量産型ザク」の頭部を等身大で再現した「実物大ザクヘッド」や、2014年に「シャア専用ザク」のバストアップ(上半身)と格納庫を実物大で作り上げた展示などが行われています。
量産型ザクは口元から左右に延びる動力パイプの片側がちぎれ、銃創やサビ、キズなどによる塗装剥がれなど戦闘で破損したような表現がされており、まるで傷ついたザクの頭部のみが戦場から回収されてきたかのような演出がされています。
また、2016年には機動戦士ガンダムのクライマックスシーンを思わせる破壊されたガンダムの頭部を実寸大で再現した「実物大RX-78-2 ガンダムヘッド」などの展示が行われています。
この実物大ザクヘッドはその後もイベント会場などに登場しています。
番外編:実物大『フリーダムガンダム』立像 in 上海
2021年4月28日、中国の上海にオープンした「ららぽーと上海」に、なんと実物大「フリーダムガンダム」立像が登場しました!
「ららぽーと」は三井不動産が日本国内ほかで展開する商業施設(ショッピングモール)。今回、中国上海に新たに「三井ショッピングパーク ららぽーと上海金橋」がオープンしました。
ららぽーとでは日本食のレストランなどをはじめ、体験型の娯楽施設など180の店舗が秋までに出店されるとのこと。
そして注目は、敷地内に海外初となる実物大ガンダム立像である「実物大フリーダムガンダム立像」を展示。
『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの劇中と同スケールの全高18.03メートルのサイズで作られた実物大フリーダムガンダム立像は、実物大ガンダム立像の中では初めて、背中に大きな「ウィング」をもつモビルスーツの立体化となっています。
ウイングは閉じた状態での再現となっていますがそれでも十分の存在感があり、ドラマチックで握力あるシルエットとなっています。
ウイングの先端には着地用のランディング・ギアが設けられており、今回の立体化にあたり新たに設定およびデザインが行われたとのことでアニメ本編では描かれることのなかったもう一つの姿としてフリーダムガンダムのビジュアルを楽しむことができるようになっているとのことです。
そして、「実物大フリーダムガンダム」の登場を記念して、このランディングギアなどを設けた実物大フリーダムガンダムをモデルとしたガンプラ「フルメカニクス 1/100 ガンダムベース限定 ZGMF-X10A フリーダムガンダム Ver.GCP」と「SDガンダムEXスタンダード ガンダムベース限定 ZGMF-X10A フリーダムガンダム Ver.GCP」も登場します。
プレミアムバンダイにて、2021年4月28日(水)11時より予約受付が開始されていますので、気になる方は是非ご覧になってみてください。
実物大『フリーダムガンダム』立像はどこで見られる?
実物大『フリーダムガンダム』立像の住所/地図
上海市浦東新区新金橋路738号
(Xin Jin Qiao Lu, Pudong Xinqu, Shanghai Shi, 中華人民共和国)