水道水に含まれる残留塩素や藻類(プランクトン等)は臭いのもとになるため、敬遠されがちです。健康に大きな害はないと言われても、やっぱり気になりますよね。
水道水も少しの工夫で飲みやすくすることができます。
1. 沸騰させる
沸騰させることで残留塩素は揮散し、カビ臭もなくなります。煮沸することでトリハロメタンの除去にも有効とされています。
ただし、煮沸の際には注意があります。5分程度の短時の煮沸では逆にトリハロメタンが増加するとも言われているため、煮沸の時間は10分以上、ふたを開けて行うことが重要です。
これによってカルキ臭、カビ臭が取れるため、冷蔵庫で冷やしておいしく飲むことができます。
2.冷やす
感覚的な問題もありますが、水を冷やすことによって立ち昇るにおいが弱くなり、気になりにくくなります。
直接原因がなくなっているわけではありませんが、単純に冷蔵庫で水道水を冷やすだけでもおいしく飲むことができます。
3. 日光に当てる
日光の紫外線により残留塩素が分解、揮散します。日光が当たった状態で6時間以上置きましょう。金魚やメダカの飼育などでは水道水に含まれる残留塩素が害になるため、この方法を使って塩素を除去した水を使用します。(短時間で塩素を分解する薬品もあります)
塩素が揮散するためカルキ臭はぬけますが、飲み水に使用する際は長時間の放置により雑菌等の混入の可能性もあるので注意してください。
4. レモンを入れる
レモンに含まれるビタミンCには残留塩素を分解する還元作用があります。レモン味でごまかしているわけではなく、化学的に分解されているのでより安全な飲み方とも言えます。
レモンに限らず、柑橘系やお茶などにもビタミンCが含まれているのでこれらも有効です。レストランなどの飲料水にレモンスライスを入れた水が使われていることがありますが、これはカルキ臭の除去と柑橘系の爽快感をプラスした、一石二鳥のおいしい水だったんですね。
残留塩素を取り除く方法をご紹介しましたが、塩素は雑菌の繁殖を抑えるために必要なもの。取り除くことで水は長持ちしなくなるため、早めに飲むようにしましょう。