Apple Watch や Android Wear などのような時計型のスマートデバイス (スマートウォッチ) のひとつ、「BLOCKS」が話題になっています。
このスマートウォッチ、利用シーンに応じていろいろな機能を追加することができるのですが、この追加の仕方がユニークです。
ベルトのコマひとつひとつに機能がある
金属製の時計には、ベルト (バンド) 部分が小さな金属パーツをつなぎ合わせて折れ曲がるような仕組みを持っているものがあります。
このベルトに使われるひとつひとつのパーツを「コマ」といいますが、この「BLOCKS」はこの「コマ」ひとつひとつが機能を持ったモジュールになっており、これらを組み合わせて時計を作り上げることで、異なる機能のスマートウォッチを組み立てることができるようになっています。
以下はキックスターターサイトに掲載されている紹介動画。モジュールを組み合わせて時計をくみ上げる様子がわかります。
モジュールの組み合わせで使い分けできる
100人100通りの使い方があるモバイルデバイス。あれもこれも願いをかなえ、誰にでもどんなシーンでも使えるハードウェアを作っていこうとすると、どんどん大きく重く、ハードウェアは肥大化してしまいます。
こうしたスマートウォッチの物理的な制約と、時計という形状をうまく利用して、ユーザーの利用シーンに応じて必要なものだけを組み合わせて使えるように仕上げているところがこの「BLOCKS」の一番のアイデアです。
ひとつひとつのモジュールには以下のような機能があります。
- NFC での料金の支払い(おサイフケータイ的な機能)
- SIMを差し込んで電話回線での通話
- 拡張バッテリー
- 心拍数モニター
- GPS
- 温度計、気圧計
- 個人認証が可能なセキュリティチップ
- 家電のコントロール
- LEDライト
- カメラ
などなど、新しいモジュールの開発によって可能性は無限大であるとアピールされています。
時計本体部分の基本機能
時計本体の部分には基本機能がまとめられています。必要最低限の機能はこの部分に集中しており、これらとモジュールを組み合わせて「BLOCKS」全体の機能を作り上げます。
時計本体に搭載されている機能は以下の通り
- 着信通知
- アクティビティトラッキング(歩数計)
- 音声入力
- 1.5日駆動可能な内蔵バッテリー
- 円形のカラータッチスクリーン
- Bluetooth Low Energy
- Wi-Fi
- バイブレーター(振動モーター)
現在は円形のカラータッチスクリーンのみがラインナップされていますが、今後電子インクや四角いタッチスクリーンを搭載したモデルを用意することもあるとのこと。
Android と iPhone の両スマートフォンに対応
このスマートウォッチ「BLOCKS」は Android と iPhone の両スマートフォンに対応しており、iOS 8/iPhone 4S 以降の iPhoneシリーズと、Android 4.0 以降の Android スマートフォンで利用できます。
「BLOCKS」自体は Android をベースにした OS が搭載されており、元 Google の Android 開発者により開発されているそうです。Android OS を使うことにより、このような組み合わせ、最適化が容易なスマートウォッチが実現できたそうです。
このスマートウォッチって、レゴウオッチみたい
ということでアイデアと可能性が満載の「BLOCKS」
私が真っ先に思ったのは「レゴみたい」でした。
レゴブロックには時計の「レゴウォッチ」シリーズがあり、「BLOCKS」のようにコマを好きな色に交換して楽しむことができます。
最近最新のエピソード 7 が公開されて話題の「スターウォーズ」モデルもあり、子供だけでなく大人も楽しめるようなラインナップになっています。
アイデア次第で無限の可能性を持つレゴのような「BLOCKS」。今後の活躍に期待です。
「BLOCKS」は Kickstarter で購入受付中
この「BLOCKS」ですが、現在購入は海外のクラウドファンディングサイトである Kickstarter で購入を受け付けています。
英語サイトで海外からの発送となるので、日本からの購入はちょっとハードルが高いですが、興味ある方はいかがでしょうか。